親とこどものクリニックohana 小児科

親とこどもの健康相談室

子どもの花粉症について教えてください

花粉症は以前は小学生高学年頃からの発症が多かったですが、最近は低年齢化している傾向があり、1~2歳でも鼻粘膜が腫れていてアレルギーによる鼻炎を疑わせるお子さんを見かけます。鼻は外気を体内に取り込む際の異物のフィルター機能と空気を加温・加湿をするラジエーター機能を備えています。ウイルスや異物が鼻腔に入ってくると粘膜を腫れさせて通り道を狭くしたり、鼻水やくしゃみで排除しようとします。この生体防御機能が過剰に出てしまうのが鼻炎です。多少鼻が詰まったり、鼻水が垂れるくらいだったらいいのですが、不快な症状が出たり、睡眠の質が落ちてしまうのは大きな問題です。日中や寝ているときにお子さんの口が開いている場合は鼻呼吸が十分にできいないかもしれません。バターナイフなどを鼻の下に当てると蒸気で曇り、通気できているの簡単に確認できますので、気になる方は試してみてください。症状が強い場合は飲み薬や点鼻薬が非常に有効ですが、悪化させないための日頃のケアとしては生理食塩水などを利用して鼻粘膜を洗浄するのは良い方法だと思います。
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