夜泣きの程度には個人差があり、ひどい場合はお母さんの慢性的な睡眠不足を引き起こして昼間の育児にも支障が出る場合があります。お母さんの休息は育児をする上でとても大事なものです。生後4ヶ月頃から昼と夜のリズムがついてきて夜中もかなりまとまって眠れるようになりますが、6ヶ月頃からまた原因がよくわからない夜泣きが出ることがあります。長時間抱っこして泣き疲れて寝るまで待つというのは大変です。またすぐ寝てくれる夜泣きでも回数が多いとしっかりした睡眠はとれません。赤ちゃんが泣いているのはお母さんの責任ではありません。日本のお母さんたちは真面目なので泣くとすぐに抱っこしてあげる方が多いですが、しばらく放置していても全く問題ありません。逆にしばらく相手をしないことで自然に泣き止むこともあります。私は夜泣きの回数や時間に関わらずお母さんに疲れが出ている場合は治療対象と考え漢方薬を処方することがあります。また夜泣きのほとんどが生理的なものですが、稀に鉄不足が原因ということもあり、血液検査をすることがあります。眠れず疲れ果ててしまう前にご相談ください。