すでに汗疹の季節となってきていますね。汗疹は汗のかきはじめの頃によく見られます。急に汗が出てくると汗の通る管が詰まり、管の外に漏れ出ることで皮下に炎症を起こします。汗の穴の数は一生を通じて変わりません。体表面積の小さい子供の汗の穴はとても密集しています。その上、皮膚のバリア機能は弱いわけですから、汗疹ができてしまのはある意味仕方がありません。
汗疹ができた場合の対応として、①汗をかいた後はシャワーもしくは濡れタオルで軽くたたくようにとってあげて、②保湿剤でバリア機能を整え、③クーラーなども使って必要以上に汗をかかせないことが治すポイントになります。また入浴時はシャワーだけでなく湯船に入って汗の穴を開いてあげることも改善につながります。時に、赤みが強くかゆみが出ることがありますが、その場合は躊躇なく抗炎症作用のあるステロイド外用薬を使用することをお勧めいたします。汗疹の場合は長期で使用することにはなりませんので、副作用を気にすることはありません。かゆみを放っておくことや、掻いてとびひになってしまうことの方が避けるべき事態だと考えます。